ホンダ中国工場、作業服にマスク姿の従業員が「徹底抗戦」の構え―広東省仏山市

Record China    2010年5月28日(金) 15時25分

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28日、賃上げを求めるストライキが続いているホンダの広東省仏山市にある部品工場では、作業服にマスク姿の中国人従業員が「徹底抗戦」の構えを見せている。写真は26日のストライキの様子。

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2010年5月28日、賃上げを求めるストライキが続いているホンダの広東省仏山市にある部品工場では、作業服にマスク姿の中国人従業員が「徹底抗戦」の構えを見せている。新京報が伝えた。

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ストが起きたのは17日。中国人従業員の賃上げ要求に対し、ホンダ側が1週間以内の回答を約束し、ストは一旦解除された。ところが、21日夜になり、賃上げ幅は微々たるもので、スト参加者を解雇するとの噂が広まり、ストは再び開始。22日にはストを指導した従業員2人が一切の手当てなしで解雇されたことが判明し、火に油を注いだ。ホンダ側は24日と26日の2度にわたり、毎月の補助金を引き上げる案を提示したがいずれも合意に至らなかった。

地元の南方日報によると、27日午後、同工場では作業服にマスク姿の従業員が隊列を組み、「最後まで戦う」のスローガンを高らかに叫んだほか、待遇の改善と雇用契約の結び直し、労働組合の組合長や幹部などの選び直しも求めた。賃上げのほか、給与体系の見直しや管理制度の改革も求めている。記事によると、同工場では従業員1600人のうち、半数以上が賃金の低い実習生扱いとなっている。

これに対し、労働経済学の専門家、夏業良(シア・イエリアン)北京大学教授は「外資の独資企業は中国人従業員に対する保障が不十分であるという社会問題が露呈した形。日本人と中国人の著しい賃金格差は不合理だ。企業側は格差を是正する必要がある」との見方を示した。

なお、ストライキの影響で、同工場で製造する変速機がホンダの中国内の4つの完成車工場に供給できなくなり、4工場は操業停止に追い込まれている。(翻訳・編集/NN)

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