<日本人が見た中国>病院がこわい―高額なのに不適切治療も

Record China    2010年5月26日(水) 17時22分

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中国の病院はこわい。前金を払わないと診察も受けさせてもらえないし、必ずしも適切な治療を受けられるわけではない。医療従事者にもモラルが欠けている。写真は外来診察の行列であふれる中国の病院。

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病院がこわい。

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大分前のことだが、ガラスでケガをした。指を切っただけなのだが、傷が深かったのか血が噴き出てきて止まらなかったので、クレジットカードと現金10万円と人民元1000元をカバンに突っ込んで、大学病院へ駆け込んだ。

中国の病院は全て前払い制で、お金を払わないことには診て貰えない。また、治療費も総じて高く患者を悩ませる。中国に医療保険制度が無いわけではないが、あったところでやっぱり手持ちの現金が無いとどうにもならない。「金が無いなら仕方ないだろ」で済ませてしまう医療従事者も多い。患者から見ればひどい仕打ちでしかないが、病院側から見れば、「人道的にはひどいかもしれないが、人口抑制に一役買っているから、合理的」で、OKなんだろう。たぶん。

どこの国でも医者や病院というのは、「おまえの生死を握っているんだぞ」と言わんばかりの態度が目につくが、中国の場合はそれが特に目に余る。おまけに中国の場合、必ずしも適切な治療を受けられるわけではないので、どうにも許せない。おまけに、人格に問題があるのでは?と疑いたくなるような人間が、偉そうにしていたりする。医者とは、信用商売でもあるというのに。生涯、中国人のいいかげんさを指摘し続けた魯迅が、今も苦々しい顔をしていることだろう。「俺があれだけ言ったのに、やっぱり中国人はいいかげんだ。」と。

中国人だって、中国の病院のひどさを身にしみてよく分かっている。帝王切開をすれば、子供の顔まで切ってくれるし、「歯が欠けた」と歯医者に行けば、虫歯の治療跡をしげしげと眺めて、「俺こんなに上手くできないな。ハハハ」と笑い飛ばしてくれる。そんなのもあってか、中国人はやたらと「西洋医学はダメだ」とこき下ろし、「中国医学こそ世界一の医学」と中国賞賛に走る。本当に悪いのは西洋医学でなく、中国の病院であり、中国の医者である、ということには目を向けないまま……。(八木幸代/25歳/中国在住7年/自由業)

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