「資源枯渇型都市」は44都市、方向転換難しく―中国

Record China    2010年5月25日(火) 16時33分

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23日、過去に豊富な資源によって注目された都市から、徐々にその資源が枯渇しており、方向転換を迫られている。写真は甘粛省白銀市。

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2010年5月22日、中国新聞社によると、過去に豊富な資源によって注目された都市から、徐々にその資源が枯渇している。

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甘粛省蘭州市から69km離れた白銀市は、明代にはすでに銅の採掘場があったことが史料に記載され、1949年に中華人民共和国が成立した当時は「銅の街」として栄えた。その後50年余り、その資源はすでに枯渇しつつあり、失業や環境汚染の問題が重篤化している。06年、中国国家発展委員会は同市に対し「資源型都市」として支援を行い、汚染状況の改善や企業技術の向上などで都市構造の転換を図った。しかし08年3月には、中国政府は同市に対し、「資源枯渇型都市」として全国初の認定を下した。新たな都市としての転換の模索が始められている。09年には「循環経済計画」として、新産業の振興や再生可能エネルギーの確保など73のプロジェクトが進行している。

こうした例は白銀市に限ったことではない。中国政府は全国で44都市を「資源枯渇型都市」として認定している。例えば、かつて鉄鋼業で栄えた河北省唐山市は設備製造業へと、同じく石炭採掘で栄えた重慶市万盛市は観光業へと、主要産業のシフトを試みている。しかし、いずれの都市もインフラの老朽化や経済成長の低下、環境汚染の重圧などにより、方向転換はなかなか思うように進んでいないという。(翻訳・編集/岡田)

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