2010年5月22日、羊城晩報によると、中国広東省珠海市に初となる女子校が来年にも開校する。政府から無償で建設用地を提供された私立女子高校の創立理念は「女子校の伝統を守り、淑女の育成に力を入れる」というもの。

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珠海女子中学校（日本の中学・高校に相当）は現在、来年9月の開校に向けて、広東省内と香港・マカオで生徒募集を始めた。同校の王校長は教育方針について「女性特有の性格や考え方に合わせた教育を実施。科学的思考訓練をカリキュラムに入れることで、理数系教科に対する女子生徒の苦手意識を克服する。さらに芸術方面や第二外国語習得にも力を入れる」と説明。

娘を持つ親たちの多くは「女子生徒だけの学校なら親は安心できる」とばかりに、同校の開校を待ち望んでいるという。王校長は「女子校だからと言って、決して前時代的な教育を行うわけではない」と強調する。一般教科のほかには美容体操やヨガ、家庭科などの授業も設けられ、家事全般からホームパーティの開き方、社交マナーや海外での作法なども学ぶ。

こうした女子校について、教育家の見方は否定的だ。「成長期に異性と接触しない環境は心身の正常な発育を妨げる」として「実際社会での人間関係がうまくいかないのでは？」と危惧する声が多い。（翻訳・編集/本郷）