<カンヌ映画祭>英語が不得手な中国人記者、笑えるシーンでもダンマリ―中国紙

Record China    2010年5月19日(水) 12時48分

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18日、カンヌ映画祭を取材できるチャンスは、報道関係者にとって幸運というべきことだが、言葉の壁にまつわる“気まずい”場面もあるという。写真は同映画祭に出席した中国の女優ファン・ビンビン。あまりの美しさにレッドカーペットを歩いただけで大ニュースに。

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2010年5月18日付の羊城晩報は、現在開催中の第36回カンヌ映画祭について、「報道関係者にとってこの世界的な映画祭を取材で訪れることができるのは幸運というべきことだが、言葉の壁にまつわる“気まずい”場面もある」と報じ、語学力にかける中国人記者らの困惑を紹介した。

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同映画祭に出品される映画は大きく分けると、英語による映画とその他言語による映画に分けられる。英語の映画にはフランス語字幕が、他言語の映画には英語字幕がつく。

中国人記者の多くは英語による映画は避ける傾向にある。英語が不得手なためセリフは聞き取れず、かといってフランス語の字幕は読めないからだ。これが英語字幕の作品なら、まだよいほう。字幕を追って、多少は意味が理解できるというもの。

上映中に笑えるシーンがあると、他の外国人記者は大ウケしているのに、中国人記者だけが下を向いている。中には外国人記者と同じく大笑いしている中国人記者もいるが、「みんなが笑っているから自分も笑わないと、はずかしいだろう」と考え、実は意味を理解していないというケースも。

しかし、中国映画では立場は逆転する.。中国人記者が笑っていても、外国人記者の多くがダンマリを決め込むはず。だが、ここで更なる悲劇が。

今回、中国から出品された作品はたったの2作品しかないのだ。しかもそのうちの1本、1930年代の中国を描いたジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督作品「海上傅奇(I Wish I Knew)」は上海が舞台で、なんとセリフは全編上海語。上海語は上海一帯でのみ通じる方言で、中国全土で標準語として採用されている「普通語(日本では北京語とも)」とはまったく異なり、外国語も同然の言葉。おまけに中国語の字幕もついていないため、中国人記者は映画の内容がまったくわからず、余計に気まずい思いをするはめになったという。(翻訳・編集/岡田)

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