2010年5月10日、韓国紙・中央日報は「彼らが並び始めた」と題した記事を掲載し、上海万博の開催によって中国人にマナー意識が芽生え、ソフトパワーが向上していると指摘した。14日付で環境時報が伝えた。

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記事は上海で不動産会社を経営して十数年になる韓国人社長が見た万博会場の様子を紹介。中国人は並ぶことを嫌うため、映画館やバス停など混雑する場所では無秩序状態になる光景をよく目にしたが、万博会場では違っていたという。気温30度近くの炎天下の中、人気パビリオンに入場するために3〜4時間も並ぶ姿があちこちでみられた。

「整列は一国のマナーや文化の程度を推し量る尺度にもなり、中国人が並び始めたことは上海万博を読み解くキーワードになる」と記事は解説する。これまで、中国は経済、軍事などのハードパワーでは世界で1、2を争う実力があるが、文化や秩序などソフトパワーでは後れを取っていると見られてきた。中国政府は上海万博を機にこの不均衡を改善しようと、国民のマナー意識向上にも力を入れている。（翻訳・編集/HA）