<中国・少数民族の華>携帯電話で晴れ姿を撮るミャオ族の娘

Record China    2006年12月4日(月) 20時16分

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湖南省の鳳凰県の光景。華やかな衣装に身を包んだミャオ族の女性たちが、携帯電話やビデオをとり出して撮影している。伝統衣装と電子機器のとりあわせが妙に面白い。

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中国は少数民族の宝庫である。広大で変化に富んだ国土には、漢民族以外に55もの少数民族が住んでいる。これらの民族には自らの言葉や習慣を忘れ、漢民族と全く同じ生活をしている集団もあるが、独自の言語と文化を大切に守り続ける人々も数多い。中国を旅していてこうした少数民族が住む地域を訪れると、風土に結びついた珍しい民族文化とやわらかな人当たりに、心癒される人も多いに違いない。

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ミャオ族は人口894万人、主に貴州省、雲南省、四川省、広西チワン族自治区、湖南省、湖北省、広東省などに住んでいる。ミャオ語を話し、大きく分けて3つの方言があるという。以前ミャオ族には統一の文字がなかったが、1956年に4種の方言を表す表音文字を創出した。万物に霊魂があるとする原始宗教を信仰し、主に水稲やトウモロコシを栽培している。

ミャオ族といえば、祭りのときなどに見られるきらびやかな民族衣装が印象的だが、衣装の種類は言葉と同じく地域によって多種多様だ。彼らの一部は住む場所や衣装によって、「ミャオ」の前に「長裙・ミャオ」「短裙・ミャオ」「長角ミャオ」「赤ミャオ」「黒ミャオ」などという異なる名称がついている。中には「超短裙ミャオ(ミニスカートミャオ)」と呼ばれる人々もおり、若い女性が着る民族衣装のスカートが、20cmしかないことからこの名がつけられたそうだ。

写真は湖南(こなん)省湘西(シアンシー)土家族苗族(トゥチャぞくミャオぞく)自治州鳳凰(ほうおう)県の祭りの光景。美しく着飾った晴れ姿を記録しているのだろう。携帯電話やビデオカメラを持つミャオ族女性を時々目にする。その光景を眺めていると、主に中国沿岸部の都市などで起きている急速な変化が、この内陸の山の奥地にも及んでいることを実感する。

<中国・少数民族の華>シリーズでは、これからも中国の少数民族が持つ文化や伝統、さまざまな表情についてお伝えしていく予定だ。

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