<上海万博>中国の繁栄は本物か、盛大な万博が示すものとは―シンガポール紙

Record China    2010年5月1日(土) 11時14分

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4月30日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「外交と経済の繁栄、その虚実」を掲載した。中国の繁栄を象徴するかのような盛大な万博。その繁栄は本当のものだろうか?写真は上海万博開幕式。

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2010年4月30日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「外交と経済の繁栄、その虚実」を掲載した。

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30日夜、上海万博の開幕式が開かれた。これまで参加国最多の万博は2000年のドイツ・ハノーヴァー。入場客最多は1970年の大阪万博だった。上海万博はこの二つの記録を塗り替え、さらに会場敷地面積5万2800平方キロメートルという記録も打ち立てた。

ほぼ全ての国連加盟国が出展するこのビッグイベントは、台頭する中国の外交力、経済力の表れとなった。一部には中国の繁栄を感じる人もいる。とりわけ大都市ではそうだろう。しかし中国の1人当たり収入はどうにか3000ドル(約28万円)に達したばかり。繁栄とはほど遠い。復旦大学経済学院の孫立堅(スン・リージエン)副院長は、虚構の繁栄に心をとらわれ、巨大なコストが必要な約束を国際社会としてはならないと警告する。

歴史学者の葛剣雄(グー・ジエンシオン)氏は、中国史に記録された繁栄は、時代を塗り替えるような成果を生み出さないこともしばしばあったと指摘する。「唐の時代は無数の美しい詩が生み出されたが、思想的には飛躍はなかった」と話し、盗作事件が横行する現在、民族の想像力はすでに損なわれてしまったのではないかと危惧している。(翻訳・編集/KT)

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