Record China 2010年4月28日(水) 11時57分
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22日、在日中国人ブロガーが日本の中国人富裕層向け医療観光についての記事を中国のブログサイトに発表した。写真は子宮頚がんを早期発見できるHPV検査をする中国山東省の病院。
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2010年4月22日、在日中国人ブロガーが日本の中国人富裕層向け医療観光についての記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。
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中国人富裕層の健康問題に隣人の日本が一早く注目しだした。もちろん、全くの善意からではなく、あくまでもビジネスとしての話。観光とがん検査を一体化した医療観光に中国人富裕層を呼び込もうというものだ。だが、背景にはここ数年、がんを早期発見できる「PET」検査用の機械を巨額の費用を投じて導入したものの、利用者が予想の半数以下という事情がある。つまり、コスト回収のために打ち出された苦肉の策と言えよう。
私が住んでいる大阪でも今年3月から、中国国内向けに本格的な医療観光のPRを始めた。その内容は、3泊4日で料金は160万円。さらにPETで全身のがん検査をすれば、別途60万円ほどかかる。宿泊は5つ星ホテル、豪華ハイヤーの送迎付きだ。検査終了後は大阪で1番有名な日本料理の店で豪華な懐石料理が味わえる。これほど高額でも今年11月末までに約30人の会社経営者がやって来るという。うまくいけば、来年はこの数が300人ほどに膨れ上がるだろう。
大阪に続いて九州でも同様のツアーが始まった。長崎市は市長自ら上海の説明会に登場するほどの熱の入れようだ。さらには日本政府も乗り出してきて、検査費用の一部を国が負担するとまで言いだした。だが、少しでも知識のある方なら分かると思うが、PET検査は数あるがん検査のうちの1種類に過ぎない。しかも、2000年ごろは人気が高かったが、現在は最も信頼できる検査方法とは言えないのだ。
だが、日本はバブル経済に沸いていたころ、250以上の病院が見栄をはるためにPET検査用の機械を導入した。初期投資は20億〜80億円。毎年の維持費だけで6億円はかかる。これはあくまでも1台分だ。2台あれば、この2倍の経費が必要となる。そのため、日本国内の利用者が見込めないなら、中国人富裕層に来てもらおうと考えたようだ。
しかし、それなら中国にもPET検査ができる病院はある。もしかしたら、日本のものより新しいかもしれない。費用を通常の診察料並みに改善すれば、わざわざ高い費用をかけて日本まで行く必要はないのではないだろうか?(翻訳・編集/NN)
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八牧浩行
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