Record China 2010年4月21日(水) 11時38分
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21日、開幕を10日後に控えた上海万博の会場で20日、20万人を招待してのリハーサルが行われた。リハーサルは入場ゲートなどで大混乱し、日本のテレビ視聴者に衝撃を与えた。写真は日本館「かいこじま」。
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2010年4月21日、開幕を10日後に控えた上海万博の会場で20日、20万人を招待してのリハーサルが行われた。
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日本のメディアが現地から伝えた映像によると、リハーサルは会場への入場ゲートにおける長蛇の列から大混乱し、「危険だ」「助けて」という叫び声が交錯する騒ぎの末に、一部ではセキュリティチェック用のゲートを係員の制止を振り切って入場する者が続出、上海博へのツアー参加を考えていた日本のテレビ視聴者に衝撃を与えた。
また、予約券を配布している人気の中国館にはやはり入館希望者が殺到し、怒号が飛び交う混乱ぶりで、たまりかねた係員が「予約券は無効だ」と叫ぶ様子も伝えられた。開幕を直前に控えた会場ではまだ建物の内外装ともに完成していないスケルトン状態の施設もあり、そこここに建設資材が積み重ねられている。早々に完工したはずの日本館「かいこじま」もまだ内部の準備中のため23日からリハーサルに加わるという。
日本のあるテレビ局の記者は「リハーサルで問題点を抽出して修正する。すべての入場ゲートで混乱があったわけではない」と冷静にリポートしていた。しかし、日本人は国際水準から見ても「無批判に言われたことに従い、従順すぎる」「車も来ないような交差点で赤信号をじーっと待つ姿は異様だ」とまで言われる民族だ。列への割り込みは当たり前、予約券の配布でも係員を脅すように券を奪い取ろうとするなどマナーの悪さが際立っていた今回の中国人観客の様子をみて、「外国人用の入場口でもないと怖い。私は絶対行かない」(ある主婦)と悪い印象を植え付けられた者も少なくない。
リハーサル時の20万人は開催時の1日当たり予想入場者40万人の半分に過ぎないという。入場ゲートの係員が「みなさん同じ中国人でしょう」と言ってゲートを強行突破する入場者を制止している場面を見て、「中国人不打中国人」(中国人は中国人を打たない)というかつての天安門事件で民衆側が軍に呼びかけていたスローガンをふと思い出した。まったく状況の異なる平和なイベントだが、本番では中国当局の群衆コントロールの能力が問われることになる。(文章・NK)
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