ロシア族

◆人口／　

【その他の写真】

人口は１万５６０９人。

◆地域／　

ロシア族は新彊ウイグル自治区のイリ、塔城、アルタイとウルムチなどに分散して居住している。少数は黒竜江省と内蒙古自治区にも分散して居住している。

◆言語／　

ロシアの言葉（ロシア語）を使用し、インド・ヨーロッパ語系、スラブ語派、東スラブ語に属する。公用語はロシア語である。　

◆宗教／　

ロシア族の人々の多くはギリシャ正教を信奉している。

◆歴史／

中国に住んでいるロシア族は１８世紀の初めに帝政ロシアから移住してきた人たちである。19世紀から1917年のロシア十月革命の前後までに、さらに多くのロシア人が続々と新彊一帯に入ってきた。当時ロシア族は「帰化族」と呼ばれ、彼らが集まり住んでいた村は、「帰化村」と呼ばれていた。1949年以降、ロシア族に改名された。

◆文化／　

彼らの生活の習わし、服飾、祭日などは、ほぼロシアのロシア人と同じである。ロシア族は生産技術、経済、文化、生活などの面において高い発展水準を持っている。都市部に住むロシア族の人々は修理業、手工業、運輸業などに従事している。農村に住むロシア族の人たちは、一緒に集まり住む独自の村を形成している。彼らは農業・畜産業に従事し、園芸や養蜂に長じている。

ロシア族の人たちが中国に移住してきたのはそれほど昔のことではないため、多くはロシアに親戚が在住している。彼らの一部は1950年代、ロシアに帰って身内の人たちと一緒に暮らすようになった。また同時期、一部は親戚の住むオーストラリアとカナダなどに移住した。こうしたことから中国のロシア族の人数はそれほど多くはない。