2010年3月、昨秋から西南地方を中心に発生している厳しい干ばつが、いまだ収束する気配を見せない中国。昨年9月中旬からおよそ半年間にわたって高温少雨の天候が続き、河川が干上がり、井戸は枯れ、田畑には無数の亀裂が走り、100年に1度と言われるほどの苦境となっている。

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中国当局の統計によると、とくに被害が深刻な西南地方の5つの省・自治区・市（雲南省・広西チワン族自治区・貴州省・四川省・重慶市）では被災者が6130万人超を数え、被災した農地は約500万ヘクタール。今年は米価などの値上がりも予想される。

人々も家畜も、水の確保に必死だ。干上がった川床を掘り起こしてわずかな水を汲み上げ、大地の割れ目に残された希少な水に口をつける。苦しい中にも失われることのない生きることへの渇望を、チャイナフォトプレスの記者らがファインダーに収めている。(翻訳・編集/愛玉)