Record China 2010年3月5日(金) 13時46分
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2日、ロシアメディアは「中国はロシアと北極を争う構え」と題した記事を掲載し、輸送ルートとして北極海の通航を狙っている中国をけん制した。写真は中国黒龍江省に到着したロシアの貿易船。
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2010年3月2日、ロシアメディアが報じた「中国はロシアと北極を争う構え」と題した記事を中国紙・環球時報が3日付で紹介した。以下はその概要。
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中国は北極圏における自身の地位を固める計画を立てている。しかし、彼らは最初はできるだけ慎重に行動する。なぜなら北極への進出は、北極に利害関係を持つロシア、カナダ、米国、ノルウェー、デンマークの5か国の強烈な不満を招く恐れがあるからだ。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は今月1日、「中国、氷なき北極へ進出準備」と題したレポートを発表した。それによると、中国政府は北極海の氷が溶けるにつれて出現した鉱物資源を狙って新たな航行ルートの獲得を狙っており、上海とドイツ・ハンブルクを結ぶ新ルートを制定したいとの希望を持っている。同ルートは全航程がわずか6400kmで、海賊行為が活発化している従来のスエズ運河経由ルートを採用することで、輸送コストが10倍以上にもはねあがる高額な保険費を省くことができ、運送費を非常に安く上げることが可能になる、と指摘している。
一方、ロシアの国営船社・ソブコムフロットの責任者は、英紙フィナンシャル・タイムズが発表した「中国は北極ルートを介した貿易運輸を準備中」とのコラムに対し、中国船が北方水域を航行することは好ましくないと主張した。
同社は今年7月に、ロシア・ムルマンスク州カンダラクシャから日本に向けて、砕氷船2隻を帯同したタンカーの運航計画を立てており、これが成功すれば貿易船舶による初の北極海航路の運航となる。これによってロシアは“移動可能なパイプライン”を手に入れることになり、同国から中国も含めた東アジア諸国への石油や天然ガスの輸出ルート縮小が実現する。
同社の責任者は「北極海を利用した貿易航路はロシアの手中にあるべき」と語り、「対外開放しないという意味ではないが、中国はロシアの生態環境と航行規則を遵守しなければならない」と警告している。(翻訳・編集/HA)
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