人民元レート、5%前後の切り上げを予測―投資銀エコノミスト

Record China    2010年2月18日(木) 6時56分

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16日、米通信社ブルームバーグによると、世界最大手投資銀ゴールドマン・サックスのチーフエコノミストであるジム・オニール氏は「中国政府は景気過熱を抑制するため、人民元レートを5%前後切り上げる可能性がある」との見方を示した。

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2010年2月16日、米通信社ブルームバーグによると、世界最大手投資銀ゴールドマン・サックスのチーフエコノミストであるジム・オニール氏は「中国政府は景気過熱を抑制するため、人民元レートを5%前後切り上げる可能性がある」との見方を示した。網易財経が伝えた。

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この見方は、12日に中国人民銀行が預金準備率の引き上げを発表したあとに、オニール氏がブルームバーグ社からの電話取材を受けて答えたもの。それによると、中国経済は現在年率12〜14%のスピードで成長しており、年間の成長率は11.4%になると予測されている。中国政府は何とかして過熱する経済を減速させ、インフレ圧力を抑えなければならならない。そのため政府は、人民元レートを5%前後切り上げる準備をすでに終え、随時実行する可能性があると語った。

一方、オバマ米大統領は、米ビジネス誌・ビジネスウィークのインタビューに答え、「米国は今年、人民元切り上げ問題について中国と真剣に話し合っていく」と語った。同記事によると、オバマ大統領は「人民元の切り上げは中国の利益に見合う。なぜならば、中国経済は過熱しすぎているから」と述べたという。

オバマ大統領は今月3日の演説の際にも、「中国などアジア地域は引続き米国の大きな輸出市場となる」とした上で、「為替レートの問題を必ず処理し、米国製品が競合上、巨大なる不利要素への直面を避ける必要がある」と指摘していた。これを受けて中国外交部の馬朝旭(マー・チャオシュー)報道官は4日、「人民元レートは米国の貿易赤字の主要原因ではない」と反論。

記事は「中国が人民元レートを引上げる最大の要素はインフレ」と指摘し、「現在、中国は人民元の切り上げを行う可能性がある」と結んでいる。(翻訳・編集/HA)

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