<旧正月>お土産代かかりすぎ、結婚を催促されるのも嫌…帰省できない「恐帰族」増える―中国

Record China    2010年2月8日(月) 13時20分

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6日、まもなく旧正月を迎える中国では、経済的理由から故郷に帰りたくても帰れない「恐帰族」が増えている。交通費やお年玉、おみやげ代の捻出が大きな障害に。写真は江西省南昌市で共同生活を送る若者。

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2010年2月6日、旧正月の春節を今月14日に迎える中国では、さまざまな理由から故郷に帰りたくても帰れない「恐帰族(帰るのが嫌な人々の意)」が増えているという。中国新聞社が伝えた。

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最近、大手ポータルサイトのBBSに「ふるさとから遠く離れた場所でさまよう大学卒業生が出稼ぎ農民の父に送るざんげの手紙」というスレッドが立ち、爆発的な反響を生んでいる。「何度も『春節には帰れるのか?』とたずねられ、その都度『仕事があるからわからない』と答えているけど、本当は春節に仕事なんてないんだ。給料から家賃を支払ったら、帰省するための交通費しか残らない。おみやげさえも買えない状況では帰れないよ」と嘆く青年のスレッドには、同じ状況の若者から連日多くのコメントが寄せられている。

こうしたワーキングプアを中国では「蟻族」と呼ぶ。彼らにとって帰省は一大行事だ。春節に故郷へ帰る際には山のようなおみやげを用意するのは当たり前。ふるさとで待ち構える家族や親戚に都会の名産品を配り、子供たちにはお年玉(圧歳銭)をあげる。最近では物価上昇からお年玉の額もアップしており、帰省には高額の交通費のほかに莫大な出費がかさむのだ。「帰省する費用で両親に現金を送ったほうがまし」との考えから、「恐帰族」は増えるばかり。

中国中央電視台サイト「央視網」の調査では、帰省しない理由について28.59%の人が「経済的余裕がない」と答え、15.75%が「成功した姿を見せられないから」、14.42%が「交通費が高すぎる」、10.75%が「お年玉が用意できない」と答えている。また、「家に帰るとお見合いを強要させられるから」との声もあった。(翻訳・編集/本郷)

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