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なぜアジア人はお酒を飲むと顔が赤くなりやすいのか?お酒に弱いのか?中国の研究者がこの謎に答える研究論文を発表した。その秘密は稲作の普及にあったという。写真は中国・南京のバー。
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なぜアジア人はお酒を飲むと顔が赤くなりやすいのか?お酒に弱いのか?中国の研究者がこの謎に答える研究論文を発表した。2010年1月31日、新京報が伝えた。
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人体に入ったアルコールはアルコールデヒドロゲナーゼ(アルコール脱水素酵素)によりアセトアルデヒドに変わり、その後、アルデヒドデヒドロゲナーゼ(アルデヒド脱水素酵素)により酢酸となる。アジア人の50%、欧州人の5%はこうした酵素の働きが強く、アルコールを一気にアセトアルデヒドに変えるため、顔面の毛細血管が拡張し顔が赤くなる、頭痛、気持ち悪いなどの状態になりやすいと考えられている。
2008年、米イェール大学のKenneth Kidd氏は、アルコールデヒドロゲナーゼの突然変異が原因であるとの論文を発表した。同研究を受け、中国科学院昆明動物研究所の宿兵(スー・ビン)氏率いる研究チームは突然変異の理由について研究を始めた。
1月2日、雑誌「Development Genes and Evolution」に研究成果が発表された。中国の38民族2275人のDNAサンプルを調査した結果、江蘇省、浙江省の被験者のうち、99%に突然変異を確認した。一方、西部地区では60〜70%、チベットでは14%と少なかったことから、問題の遺伝子を持つ人々は稲作地域の出身と結論づけている。突然変異が起きた時期は7000〜1万年前と中国南部で稲作が始まった時期と合致している。研究は大量の飲酒で健康を損なわないように、また米を発酵させた後の豊富な栄養を享受できるように変化したと主張している。たんにアジア人の酒の弱さについて解き明かすだけではなく、新石器時代以来の遺伝子変化を解き明かす新たな証拠になるという。
人類の文化と進化の関連性を解き明かす重要な研究と評価する声もある一方で、結論に疑問を呈する声もある。突然変異の時期と稲作の普及の時期とには3000年程度の違いがあるとの指摘や8000年前には米が主要な穀物になっていたという考古学的資料と照らし合わせると稲作のみに原因を求めることは難しいなどの意見が上がっている。(翻訳・編集/KT)
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