1月2日、雑誌「Development Genes and Evolution」に研究成果が発表された。中国の38民族2275人のDNAサンプルを調査した結果、江蘇省、浙江省の被験者のうち、99%に突然変異を確認した。一方、西部地区では60〜70%、チベットでは14%と少なかったことから、問題の遺伝子を持つ人々は稲作地域の出身と結論づけている。突然変異が起きた時期は7000〜1万年前と中国南部で稲作が始まった時期と合致している。研究は大量の飲酒で健康を損なわないように、また米を発酵させた後の豊富な栄養を享受できるように変化したと主張している。たんにアジア人の酒の弱さについて解き明かすだけではなく、新石器時代以来の遺伝子変化を解き明かす新たな証拠になるという。
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