2010年1月26日、英タイムズ紙が「政経界のリーダーたちが中国の消費者を分析」との記事を掲載した。スイスのダボスで現在開催中の世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で、中国の消費者が注目されている。環球時報の27日付の報道。

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記事では中国の消費者を「世界の各業界が、まだ彼らを理解もしていないうちに好きになってしまった」と形容。中国の消費者市場に関して行われたある調査の結果を“新たな未来予想図”として公表した。今後10年で中国の消費者市場の価値は2009年の1兆7200億ドルから15兆9400億ドルにまで膨れあがり、20年には米国を上まわる世界最大の市場になると予測している。香港上海匯豐銀行（HSBC）の報告では、中国はブランド品や高級品の消費原動力になっているとされ、特に女性の消費者に着目、ポスト金融危機の起爆剤になるものと見られるという。

また、スイスの金融グループ、クレディ・スイスの指摘では、04〜09年の5年間、中国の最貧困世帯の2割で収入が倍増、最富裕世帯の1割では255％増となっており、“超”富裕層も急速に増加している。99年に開始した中国富豪調査では当初、資産600万ドルを超えていれば上位50人にランクインしていたが、10年後の現在では1億5000万ドルを有していても上位1000位に入るのがやっとだ。晩婚化による女性の経済力の上昇や、各世帯の貯蓄率の低下、自家用車の所有率が都市部で5年以内に50％を超える可能性もあるなど、今回の会議では中国の消費者に関する話題が多いという。（翻訳・編集/岡田）