2010年1月18日、平沼赳夫元経産相が17日地元の岡山市内で、事業仕分けで注目を集めた蓮舫参院議員について「元々日本人じゃない」と批判したことに対してインターネットなどで非難の声が上がっている。民族と国籍を同時に問題にしただけに「人種差別的な発言」と受け取られかねないが、平沼事務所は「撤回するような発言はしていない」としているという。

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蓮舫議員は台湾系の父と日本人の母の間に生まれ1985年、高校生のときに日本国籍を取得し帰化している。

報道によると、元経産相は政府の事業仕分けを批判した延長上で、仕分け人を務めた蓮舫議員について「元々日本人じゃない。キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」などと発言した。

この発言を伝えた毎日新聞は紙面上は社会面で2段のコラムという地味な扱いだったが、インターネット上で配信された同紙の記事は大きな注目を浴び大手ポータルサイトのニュース欄では18日の早朝と夜に全ニュースの中で最大の読者を集めるなど繰り返し読まれている。

蓮舫議員は公式サイトにあるYouTubeのビデオレターやブログなどでも18日夜現在、同日始まった通常国会や小沢問題を報告しているだけ。一切平沼発言に触れておらず、スルーした形だ。（編集・NK）