Record China 2006年11月19日(日) 4時22分
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重慶市にある森林病虫害予防・治療検疫所は、森林を害虫から守るため「爆発型林区用殺虫弾」の生産を開始した。砲弾の内部には「森林殺虫薬包」と呼ばれる紙筒があり、爆発と同時に殺虫剤をまく。
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2006年11月16日、重慶(じゅうけい)市永川の森林病虫害予防・治療検疫所が使用を開始した、「爆発型林区用殺虫弾」とその生産工場の様子が撮影された。「爆発型林区用殺虫弾」とは、爆弾型の殺虫剤のこと。中国国内で初めて設置されたこの工場では、すでに10月末に400発の砲弾が試作され、現在、年間10〜20万発ほどの大量生産ができるまでになっているという。
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検疫所では、重慶市にある広大な森林を守るため、効果的な害虫駆除方法を検討していた。そこで発案されたのが、この「爆発型林区用殺虫弾」。技術者の説明によると、この殺虫弾は、射程距離は70〜500m、射高100〜250mで、森林区域上空に向けて発射し、目標地点に達すると上空で爆発するといったしくみ。砲弾内部には、薬品を包んだ24本の紙筒があり、爆発によってその紙筒が破れ、殺虫効果のある生物菌の粉が枝や葉にまかれる。
この新技術によって、5〜10ha以上の範囲での害虫駆除が可能となり、これまでのスプレー型が極めて限定された駆除範囲だったという欠点を克服し、広範囲を効率的にカバーできると期待されている。また、森林や人への影響については、環境保護材料を使用しているので問題ないという。検疫所では今後、森林の病虫害の予防と治療のため、重慶市内だけでなく全国へ供給する予定。
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