中国と西側諸国、「温戦」の時代に―シンガポール華字紙

Record China    2010年1月19日(火) 6時54分

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2010年1月14日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「中国と西側諸国、『温戦』の時代に」を掲載した。冷戦(コールドウォー)でも熱戦(ホットウォー)でもない、「温戦」の時代が到来するという。写真は中国の米GM工場。

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2010年1月14日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「中国と西側諸国、『温戦』の時代に」を掲載した。冷戦(コールドウォー)でも熱戦(ホットウォー)でもない、「温戦」の時代が到来するという。

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近年、西側諸国の中国に対する態度が軟化したことは疑いようのない事実。しかしその背景は中国が強大化したためではなく、逆に中国が譲歩した結果と言える。第二次大戦後、西側諸国の経済は停滞期に突入し、新たな市場を求めていた。こうした中で中国が改革開放を進め、市場を開放したことこそが中国と西側諸国の接近を招いた。

しかし今後、こうした状況は変化する可能性があるという。その理由は3点。

第一に中国経済のみでは西側諸国の経済全体を救えないこと。第二に中国の急速な発展が西側諸国の産業構造調整を進め、大量の失業者を生み出していること。そして第三に西側諸国は社会保険改革を断行しており、成功すれば経済は新たな成長期を迎えるであろうこと。そうなれば、中国に対する態度も自ずと異なるものとなる。

こうして始まるであろう「温戦」だが、初期には気候変動問題、反テロ問題など西側諸国は中国の協力が必要な課題があり、中国も対応が可能だ。しかし西側諸国の経済が新たな成長期を迎えれば、中国は交渉するカードを失い、人権問題や台湾問題で不利に立たされると同紙は予想している。(翻訳・編集/KT)

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