海外逃亡15年の指名手配犯、「故郷の料理が食べたい」と帰り逮捕―台湾

Record China    2010年1月10日(日) 13時58分

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8日、台湾で15年にもわたり海外で逃亡生活を続けてきた指名手配犯が逮捕された。故郷の食事がどうしても食べたいと戻ったところを空港で逮捕された。警察は望み通り魯肉飯を食べさせるという粋な計らいを見せたという。写真は魯肉飯。

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2010年1月8日、台湾で15年にもわたり海外で逃亡生活を続けてきた指名手配犯が逮捕された。故郷の料理がどうしても食べたいと戻ったところを空港で逮捕された。警察は望み通り魯肉飯を食べさせるという粋な計らいを見せたという。9日、中国新聞網が伝えた。

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逮捕されたのは張文宗(ジャン・ウェンゾン、56歳)。15年前、闇賭博で遊んでいるところを逮捕されたが、尿検査でコカインが検出された。張はコカインを使ったことはなく風邪薬に含まれていた成分だと主張したが認められることはなかった。その後、服役前に海外に逃亡し、この15年間帰ることはなかった。

ただこの間、ずっと故郷の魯肉飯を食べたいと思い続けてきたという。魯肉飯とは甘辛く煮込んだ豚肉を乗せたどんぶり料理で、台湾を代表する庶民の味だ。魯肉飯が食べたい、旧正月を台湾で過ごしたい。その思いで台湾に帰ったところ、空港で逮捕された。取り調べにあたった警察官は話を聞いてすぐに夜市に走り、念願の食事を買ってきたという。

まさに映画のような展開だが、この話には少しだけ情けないオチもついている。実は帰国は逮捕覚悟というわけではなく、もう時効だとの判断をしたためだった。ところがその計算を間違えていたため、あっけなく逮捕されてしまった。(翻訳・編集/KT)

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