結核患者が450万人、対策に苦労する中国―香港紙

Record China    2010年1月10日(日) 10時52分

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7日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「日々深刻化する結核問題への中国の対抗」と題した記事を掲載し、インドに次いで世界で2番目に多く結核患者を抱える中国について紹介した。写真は湖北省宜昌市疾病コントロールセンター結核予防所。

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2010年1月7日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「日々深刻化する結核問題への中国の対抗」と題した記事を掲載し、インドに次いで世界で2番目に多く結核患者を抱える中国の薬剤耐性結核の問題などについて紹介した。8日付で環球時報が伝えた。

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記事によると、結核は主に医療サービスが行き届かない貧困地区での発症が多く、空気感染によって拡大するため、公共の安全・健康の脅威になっており、世界保健機関(WHO)は無料の治療を実施するよう勧めている。しかし、中国では無料の治療は結核治療専門病院だけで実施されており、一般の病院では有料となっている。

WHOの統計データによると、中国には現在約450万人の結核患者が存在し、毎年140万人のペースで増加しており、08年には16万人が結核によって死亡している。結核の中でも特に問題なのは薬剤耐性結核と呼ばれる、抗結核薬が効かなくなった結核菌によって発症する結核で、中国結核病専家諮訊委員会の鐘秋(ジョン・チウ)氏によると、一般の結核の治療コストが1人あたり平均約1000元(約1万3600円)なのに対し、薬剤耐性結核の治療コストは同10万〜30万元(約136万〜408万円)が必要だという。

記事は、結核に対する治療に関しては最近40年以上新薬が開発されていないとした上で、米国の結核治療の専門家アン・ギンズバーグ博士の「中国の科学者たちが現在、新薬の開発に取り組んでいる」とのコメントを紹介している。(翻訳・編集/HA)

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