09年の金購入量、454トンで世界の半分以上占める―中国

Record China    2010年1月2日(土) 10時35分

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30日、非営利団体ワールド・ゴールド・カウンシルの最新データによると、世界各国の中央銀行が09年に購入した金のうち、半分以上を中国が占め、今年の購入量世界一だったことが分かった。写真は上海の金販売店。

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2009年12月30日、世界の主要金鉱山会社によって構成される非営利団体「ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)」の最新データによると、世界各国の中央銀行が09年に購入した金は総額280億ドル、重量にして約890トンで、そのうち中国が454トンを購入し、今年の購入量世界一だったことが分かった。香港紙・文匯報が伝えた。

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記事よると、各国の中央銀行が09年に購入した金の平均価格は1オンスあたり978ドルで、年初の価格より約15%高く、現在の価格より約12%安い、ほぼ中央値だった。国別では、新興国の購入増加が目立ち、中国、ロシア、インドが最も多く金を購入した。フィリピン、カザフスタン、スリランカ、メキシコなどは、資産分散の観点からドルから金へのシフトを進めているという。

また、過去20年間で中央銀行が金を買い越したのは初めてのことで、各国が金の資産価値に注目していることが窺える。こうした傾向に関し、多くのアナリストは「金保有の価値が世界レベルで日々上昇している」と見ており、中には金の価格は今後18か月以内に1オンス1500ドルに届くとの見方を示すアナリストもいる。

しかし一方で、「一部の国の中銀の金への投資は度が過ぎている」と警告するアナリストや、先進国が金の売り手側に回っていることを例に出し、「金相場が中期的に良くないとみている証拠である」と評する業界関係者もいる。

北京産権交易所黄金アナリストの朱桐(ジュー・トン)氏は「中国は今年世界一の金の購入国になったが、保有量は世界5位以下であり、真の意味での黄金大国とは言えない。中国が金の保有量を増すことは、人民元の将来の位置づけにとっても、国際金融秩序における中国の影響力にとっても非常に重要なことである」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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