英国人への死刑執行「国籍による特権なし、判決は平等」=最高人民法院は精神鑑定を拒否―中国

Record China    2009年12月30日(水) 12時41分

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29日、中国で英国人アクマル・シャイフ死刑囚(53)が処刑されたが、英駐中国大使館が弁護士を通して中国側に求めていたシャイフ死刑囚に対する精神鑑定は行われなかった。資料図。

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2009年12月29日、新華社通信(電子版)によると、中国で英国人アクマル・シャイフ死刑囚(53)に対する薬物注射による死刑が執行されたが、駐中国の英国大使館が弁護士を通してシャイフ死刑囚の精神鑑定を求めていたことが分かった。中国最高人民法院(最高裁)は、同氏の精神状態に何ら問題は見られず鑑定の必要はないとの態度を貫き、申請を却下していた。

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最高人民法院によると、シャイフ死刑囚は07年9月、タジキスタンの首都ドゥシャンベから4030グラムのヘロインをウルムチ空港に持ち込んだが、到着時の係員による荷物検査でスーツケースからヘロインが発見され逮捕。鑑定によりヘロインの純度は84.2%とされた。

最高人民法院は、同死刑囚のヘロイン密輸容疑について、犯行は明らかであり、罪状はきわめて重いとし、1審の死刑判決は妥当だとした。同法院は、同死刑囚には控訴の権利も保障され、法の下で待遇面も保障されていたとした。

最高人民法院はまた、麻薬犯罪の社会に及ぼす害はきわめて重く、国際社会も中国世論も厳罰を求めているとし、中国刑法にのっとり、地位や国籍による特権も許されず、判決は平等でなければならない、との見解を示した。(翻訳・編集/津野尾)

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