2009年12月19日、第53回アジア太平洋映画祭（Asia Pacific Film Festival）の授賞式が台湾で行われ、香港人俳優ニック・チョン（張家輝）が「最優秀主演男優賞」に輝いた。聯合報が伝えた。

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53回目を迎えた同映画祭は、今年は舞台を高雄市に移して開催。注目の「最優秀主演男優賞」には、映画「証人」のニック・チョンが選ばれ、これで台湾の「金馬奨」と香港の「金像奨」に続き、「三冠王」として今年の有終の美を飾った。

今年で43歳になる遅咲きのニック・チョンは、まさに大器晩成型の俳優。17歳から5年間、警官だったというユニークな前歴の持ち主で、はじめは映画のスタッフとして裏方をつとめていたが、コメディスターのチャウ・シンチー（周星馳）を見出した俳優ダニー・リー（李修賢）に目をかけられ、1989年の映画「荘志雄心」でデビュー。娯楽映画の名手・バリー・ウォン（王晶）監督作品で人気を高め、これまでに80本以上の映画に出演。今年に入って、一気に名だたる映画祭にノミネートされ、最高賞を次々と手にしている。（翻訳・編集/Mathilda）