2009年12月17日、かつてバラエティ番組を中心にブレイクした台湾出身の女優ビビアン・スーが、7年ぶりに日本へ再上陸するというニュースは、海を越えた中国語圏でも話題になっている。ビビアンは日本での成功を背景に大きくステップアップし、現地での評価・人気がさらに高まったという経緯がある。香港メディアの報道を国内大手ポータル・新浪(SINA)が伝えた。

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95年に来日すると、その愛くるしい容姿と朗らかな性格で日本のファンの心をつかんだビビアンは、人気バラエティ番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ！！」でブレイクした。番組企画として結成したユニット・Black Biscuits（ブラックビスケッツ）で歌手としての成功もつかみ、約150万枚のヒットを記録したシングル「タイミング」で98年の紅白歌合戦にも出場した。その後は持病の治療などを理由に徐々に露出を控え、03年には完全帰国。帰国後のビビアンは、日本で成功した実力を認められ、より大きな人気を獲得することになる。歌手や女優として精力的に活動するほか、作詞家としての才能を発揮し、多くのアーティストに作品を提供。アイドルとしてのイメージが強かった彼女に、「才女」の顔が加わった。また、年齢を重ねても変わることのないみずみずしい容姿も男女問わず憧れの的であり、すでにその人気は不動のものとなっている。

それでもビビアンに日本芸能界への復帰を決意させたのは、遠く台湾まで応援に駆けつけてくれる日本のファンたちの姿だった。日本を離れて数年を経てもなお、ビビアンのヒット曲である「タイミング」を熱唱するその熱意に、心を動かされたのだという。

ビビアンの復帰第1弾シングルとなる「Beautiful Day」は来年3月の発売が決定している。同曲は今年7月より関西テレビ・東海テレビで放映されているアニメ「くるねこ」のテーマソングで、このほど初めてビビアンの楽曲であることが明かされた。次いで、音楽活動を含め、映画やCMなどの分野でも本格的な芸能活動を再開する。ビビアンの所属レーベルも、「彼女はもうアイドルではない。今後は同性の熱い支持を受けるようなオトナの歌手として活動していく」と期待を寄せている。(翻訳・編集/愛玉)