Record China 2009年12月1日(火) 12時32分
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11月29日、浙江在線は「80後」(80年代生まれ)の若者2人がネットで発表したエッセー「俺たちはどんな世代か」を紹介した。自分たちが中国版ロスジェネ世代であることを切々と述べている。写真は上海市、留学経験者専用の就職説明会。
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2009年11月29日、浙江在線は「80後」(80年代生まれ)の若者2人がネットで発表したエッセー「俺たちはどんな世代か」を紹介した。留学とその後の就職活動を振り返ったもので、中国版ロスジェネ世代とでもいうべき割を食った世代であることを切々と述べている。
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留学前は留学経験者こそが人材だった。留学時には海外の教育は「産業化」していた。卒業すると金融危機だ。そして帰国後に聞いたのは「留学帰りだからって自分のことを立派な人材だとでも思っているのか?」という言葉だった。「俺たちはどんな世代か」の作者たちが留学から帰ってみると、待っていたのは厳しい就職難。しかも、もはや「留学帰り」という看板は通用しなくなっている世界だった。
作者の1人・趙楠(ジャオ・ナン、仮名)は大学卒業後、英語を学ぶためにオーストラリアに留学した。英語が不得意な彼が入れたのは三流大学でしかなかった。当初はメディア関連を専攻していたが、中国国内のニーズとは学習内容が異なることに気づき、人事管理に専攻を変えた。日本円に換算して数百万円の学費と3年の時間を費やし、学位を手に入れた趙楠は帰国したが、ふさわしい仕事は見つからない。一方、同級生は会社の中堅になっている。最初は銀行のクレジットカード会社の営業として就職した趙楠だが、理想の仕事ではないと辞職。今は両親のつてでメディア関連の企業に就職しようとしている。
もう1人の作者・Kevinは名門・浙江大学の卒業生。就職に苦しむ同級生を尻目に四つの内定を手にしていたが、すべて断り米国に留学した。見事、修士号を取得したが、卒業と同時に金融危機が世界を席巻した。頼れるものは資格だと研修生として働きながら勉強し、米国証券アナリスト(CFA)レベル3の資格を手にした。難易度の高い資格を手に帰国したKevinを待ち受けていたのはやはり就職難。面接でことごとく落とされてしまったという。目にしたのは人事担当者の机に山と積まれた履歴書だった。「あれじゃ留学経験者が混じっているかどうか分からない。一緒くたに捨ててしまうのでしょう」とKevinは話した。最終的にどうにか米プライベートファンドの上海支社に職を見つけることができた。月給は1万元(約12万6000円)。高給とはとても言えない金額だが、「十分だと思っています」とKevinは話した。
かつて「海亀派」(海帰派と近い発音、留学からの帰国者を指す)はエリートの象徴だった。今でも多くの若者が留学を夢見ている。学生と雇用する企業との間には意識のずれが存在するようだ。趙楠は「海外で人事管理の修士号を取得したなんて人に言ったことないですよ」と自嘲気味に話している。(翻訳・編集/KT)
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