Record China 2009年11月14日(土) 20時28分
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12日、中国で大学を卒業しても安定した職に就けず、劣悪な環境で共同生活を送る「蟻(アリ)族」と呼ばれる若者が増えている。写真は共同生活を送る江蘇省の男女3人の若者。
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2009年11月12日、中国で大学を卒業しても安定した職に就けず、劣悪な環境で共同生活を送る「蟻(アリ)族」と呼ばれる若者が増えている。人民網が伝えた。
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「蟻族」とは、高学歴だが低所得、劣悪な環境で共同生活を送る若者の集団を指す。北京だけでも10万人。上海や広州、西安などの各大都市にも多数存在し、その数は全国で100万人を超えると推計される。最初にこの問題を世に知らしめたのは、北京大学の博士号を持つ廉思(リエン・スー)氏。廉氏は「蟻族」を「農民」「出稼ぎ農民」「リストラ失業者」に次ぐ、第4の弱者集団としている。
「蟻族」の若者たちは、物価は安いが交通の便は比較的良い都市部と農村部の境界辺りで暮らしている。北京郊外の唐家嶺は有名な「蟻族」の村。ここに住む張(ジャン)さんは同級生2人と共同生活を送る。部屋は狭く衛生状態も良くない。IT企業の臨時職員で、毎月の給料は1500元(約1万9000円)。家賃は月400元(約5200円)で冬は暖房費がさらに100元(約1300円)。ここから毎日すし詰めのバスに揺られ、北京市内まで通っている。
中国では99年から大学の募集人数を毎年大幅に増やしている。卒業生の多くは都市部での就職を希望するが、就職口の数が追いつかない状態だ。廉氏は、「蟻族」は今後も拡大を続けるとの見方を示している。(翻訳・編集/NN)
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