2009年11月11日、韓国紙・中央日報は同紙中国研究所の韓友徳次長の署名記事を掲載した。中国人観光客に対する韓国の受け入れ準備は整っておらず、まるで追い払っているようなものだと嘆いている。環球網が伝えた。

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今月7日、中国青少年韓国文化考察代表団の中国人大学生200人が釜山市のデパート・新世界釜山センタムシティ店に訪れた。同店は世界最大のデパートとしてギネス記録を認証された韓国を代表するデパート。ところがその対応はお粗末なものだったという。

時間になっても中国人学生1人が集合場所に来なかったため、ツアー主催者はデパートに中国語の放送をするよう申し入れた。ところが返答は「中国語ができる放送員がいません」というつれないもの。では自分たちが話すからと頼み込んでも「外部の人間は入れません」との木で鼻をくくったような態度だった。仕方なく主催者側は広いデパートを走り回って探す羽目になった。

韓国ではこうした中国人観光客に対するつれない対応がしばしば見られるという。韓次長は、もはや製造業では中国に太刀打ちできないことが明らかとなった今、韓国はデザインや映画、トレンドなどのソフト面での競争力を高める必要があり、観光はその中心になると主張した。

ところが現在は逆に中国人観光客を追い払うような態度。これでは観光業の競争力向上は見込めない。中国青少年韓国文化考察代表団に帯同した貴州師範大学の巴建偉（バー・ジエンウェイ）教授は「韓国は清潔で美しい国」と感想を述べつつも、また来ますかとの問いには「用事があれば……。単なる旅行ではちょっと……」と渋い答えを返していたという。（翻訳・編集/KT）