Record China 2006年11月9日(木) 14時53分
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一面をホテイアオイに覆いつくされた沙湖。他の植物が育たず、生物が死亡するなど、従来の生態系に悪影響を与えている。
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2006年11月8日、湖北(こほく)省宜昌(ぎしょう)市の郊外にある沙湖(シャーフー)で、ホテイアオイが一面に生い茂る湖の様子が撮影された。
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ホテイアオイは南米原産の植物で、中国では1970年代からブタの飼料として用いられ、現在、華北、華東、華中、華南の湖沼で繁殖している。繁殖力がとても強く、すぐに水面を覆いつくしてしまうため、従来の生態環境を破壊し、植物の枯死や動物の絶滅が数多く確認されている。沙湖でも、ここ数年でホテイアオイが大量に繁殖し、表面積約5平方キロメートルもある湖面を覆いつくし、生態系が破壊され完全な「死湖」となってしまったという。
農業部のデータによると、中国では現在、400種あまりの外来生物・植物が中国国内へ持ち込まれており、年間1〜2種のペースで増え続けているという。なかでも、国際自然保護連盟が公表した生態系破壊の脅威をもつ100種類の内、中国ではすでに50種類が確認されている。これにより中国では、毎年570億元(約7400億円)もの経済的損失を被っており、今後の対策が求められている。
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