<レコチャ広場>北朝鮮は「30年前の中国」!見た、変化のきざし―中国

Record China    2009年11月9日(月) 7時17分

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6日、著名な中国人女性ジャーナリスト・閭丘露薇氏はブログでエントリー「人々の心の中の北朝鮮」を発表した。現在の北朝鮮は改革開放直後の中国に似ているという。写真は北朝鮮の市民。

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2009年11月6日、著名な中国人女性ジャーナリスト・閭丘露薇(リューチウルーウェイ)氏はブログでエントリー「人々の心の中の北朝鮮」を発表した。以下はその抄訳。

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北朝鮮取材後、今の北朝鮮は1970〜80年代、すなわち改革解放直後の中国と似ているとブログで発表したところ、多くの方々から批判をいただいた。しかし私だけではなく、北朝鮮旅行をした人々の多くが同様の印象を持っているようだ。

先日、BBC放送は北朝鮮に関する記事を掲載した。食糧不足、電力不足といった記事とともに報じられていたのは、女性がズボンをはくこと、自転車に乗ること、商業活動に参加することが禁じられているというニュースだった。

在北朝鮮中国大使館のスタッフによると、週末の決められた時間帯に商業活動を行うことが許されているという。また中国との合資による自転車工場も設立された。自転車を買える人々が増える中、きわめて有望な産業分野であるとか。また携帯電話サービスもスタートした。現時点で平壌市付近の約4万人しかユーザーはいないとのことだが、ニーズは高く供給が追いつかない状態だという。

また先日、韓国メディアは北朝鮮が米韓にサイバー攻撃をしかけたと報じたが、そうしたハッカーを生み出しているのは青少年向けの施設。北朝鮮のある官僚によると、コンピューター産業の成長を目指し教育に力を入れているという。

一部の商業活動が認められるなど社会主義からの変化のきざしが見える北朝鮮、まさしく改革開放初期の中国と似た状況にあるのではないだろうか。もちろんこうした話が全て真実であるかはわからない。北朝鮮取材時に目撃した金正日総書記にしても、影武者ではないかとの話を何度も聞いた。

すべてがうわさで伝えられる北朝鮮、この状況はイラクのサダム・フセインを思い出させる。イラク戦争当時、バグダッドには無数の地下道がはりめぐらされており、米軍が占拠した後には激しいゲリラ戦が起きるとうわさされていた。しかし全ては偏見と想像の産物であった。果たして北朝鮮に関するうわさも同じなのだろうか?(翻訳・編集/KT)

●閭丘露薇(リューチウルーウェイ)

中国の女性ジャーナリスト。上海出身の40歳。香港フェニックステレビ(鳳凰衛視)の著名な記者で、03年のイラク戦争でバグダッドを取材した唯一の中国人女性記者として一躍名を馳せた。「戦場のバラ」と呼ばれ、中国全土で高い人気を誇る。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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