Record China 2009年10月17日(土) 14時42分
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16日、日本の華字紙・中文導報の張石副編集長は自身のブログに「東アジア共同体に対する中日間の温度差」と題した記事を発表した。資料写真。
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2009年10月16日、日本の華字紙・中文導報の張石(ジャン・シー)副編集長は自身のブログに「東アジア共同体に対する中日間の温度差」と題した記事を発表した。
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以下はその内容。中国の温家宝(ウェン・ジアバオ)首相、鳩山由紀夫首相、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は北京の人民大会堂で首脳会談を行い、「東アジア地域の融合と一体化を進める」ことで意見が一致した。鳩山首相が掲げる「東アジア共同体」構想にも好意的な見方が示されたが、その認識においては特に日中間に距離と温度差が依然として存在する。
「東アジア共同体」構想は小泉政権時代から提唱されていたが、当時の構想には米国が含まれていた。民主党政権下の共同体は欧州連合(EU)を手本としたもので、米国とEUに次ぐ「第3の極」を目指す。鳩山首相はその中核を日中韓にしたい考えだが、温首相は04年11月にラオスで開かれたASEANプラス3首脳会議の席で、中国の影響力が大きいASEANを主導とした東アジア共同体の形成を提議している。
東アジア各国はEUと違い、政治制度や経済レベルに大きな差があり、一体化は容易ではない。日本では「米国外し」も大きく取り沙汰されているが、中国は半ば夢のような話のために米国を刺激することは避けたい考えだ。胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席と温首相は決して「東アジア共同体」という固有名詞を使おうとしない。ここに鳩山首相が掲げる構想に対する微妙な姿勢が表れていると言えるだろう。(翻訳・編集/NN)
●張石(ジャン・シー)
日本華字紙「中文導報」副編集長、記者。在日中国人や日中関係などについての記事を多く発表している。著書に小説「東京傷逝」「三姐弟」など。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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