タンス貯金がシロアリに食われた!?出稼ぎ労働の苦労の結晶、ただの紙くずに―広東省広州市

Record China    2009年9月7日(月) 6時39分

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3日、広東省広州市の出稼ぎ労働者夫婦が、働きづめでコツコツと貯めた“タンス貯金”をシロアリに食い荒らされるという悲劇に見舞われた。

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2009年9月3日、広東省広州市に移り住んで10数年になる出稼ぎ労働者の夫婦が、働きづめでコツコツと貯めた“タンス貯金”をシロアリに食い荒らされるという悲劇に見舞われた。南方都市報の報道。

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湖南省から10数年前、夫ともに広州市へやってきた陳(チェン)さん。生活に明るい兆しが見え始めたのは2年前のことだ。夫婦は独立して魚の養殖業をはじめ、その商売は順風満帆に成長を続けてきた。もちろん、利益を出すためには四六時中、魚に気を配らなければならない。夫婦は養殖池のほとりにプラスチック板を用いて粗末な住宅をつくり、そこに住んでいた。

次第に現金収入が増え、貯蓄をはじめた夫婦。しかしお金を銀行に預けることはせず、自宅で“タンス貯金”を行っていた。これには魚の餌を購入するための大事な資金も含まれている。陳さんはそのうち2万元(約27万円)をナイロンの袋にいれ、ベッドの下に保管しておいた。しかし先月31日、陳さんが袋を取り出したところ、2万元分の紙幣は無残にもすべてボロボロに。傍らには憎らしいシロアリがモゾモゾとうごめいていたのである。苦心して貯めたお金はすべて紙くずと化してしまった。

陳さんは銀行を利用しなかった理由について、「銀行が遠いんです。それに、わたしたちの商売は常に現金の準備が必要なので、いちいち銀行にまで引き出しに行っていられない。これまで10万元(約136万円)以下の現金は家に置きっぱなしにしていました」と語る。

しかし銀行によると、こうしてちぎれてしまった紙幣は新しい紙幣に交換することが可能なのだという。ただし、そのためには職場か地元の住民委員会による証明書と、破損した紙幣の記番号と、破損した紙幣をすべてはりあわせて復元する作業が必要という。なかなかの難関のようだ。(翻訳・編集/愛玉)

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