Record China 2009年8月28日(金) 7時33分
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23日、香港紙は「役人社会にはニセモノが満ちている」との文章を掲載し、中国本土の高官・権力者の間で出世のための学歴詐称が蔓延していると批判した。資料写真。
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2009年8月23日、香港紙・太陽報は「役人社会にはニセモノが満ちている」との記事を掲載し、中国本土の高官・権力者の間で出世のための学歴詐称が蔓延していると批判した。25日付けの新華社通信(電子版)が伝えた。
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記事によると、江蘇省蘇州市委書記に先ごろ選任された蒋宏坤(ジャン・ホンクン)氏は「誠実さが突出している」と市民の間で大評判になっている。理由は、高学歴者があふれる官界の中で、蒋市委書記の学歴が「大専」(大学レベルの専門学校)だからだという。あるネットユーザーは「彼くらいの高官になれば大学院卒、博士課程卒などの学歴は何とでもなるのに、依然として大専のままだ。誠実さの現れであり、実に得がたい」と高く評価する。
同様の理由で国家発展改革委員会の張平(ジャン・ピン)主任はさらに高い評価を集めている。張主任の学歴は蒋市委書記よりさらに低く「中専」(中等専門学校)だからだ。ただし、一般市民はこの2人の実績についてはほとんど知らず、学歴の低さだけで評価しているのが実情だという。
ここ数年、官界のニセ学歴取得ブームは凄まじいものがある。自身の出世のために、地位や職権、さらには公金までも利用し、高学歴を取得する権力者・高官が後を絶たない。関係者は「ニセ学歴の取得者は、入学試験など正式な入学手順を経ずに有名大学に『入学』し、授業や試験は別人に受けさせ、卒業論文も代筆というのが実態」と話す。一方、大学側も官界とのつながりや権力者に貸しができることはメリットが大きく、双方の利益が一致しているため、ニセ学歴取得者は増加の一途をたどっている。
こうした状況に対し、記事では「権力と学歴の不適切な関係は腐敗の温床となるだけでなく、中国の大学の価値を貶める。当局が見て見ぬふりをし、権力者や高官がニセ学歴獲得に奔走するのは実に悲しむべきこと」と批判している。(翻訳・編集/HA)
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