水不足に悩む北京市、河北省からの導水増量を検討―香港紙

Record China    2009年8月17日(月) 16時43分

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13日、北京市は河北省からの引水量をさらに増加することを検討している、と香港紙が報じた。写真は「南水北調」工事が行われている丹江口の貯水庫とダム。

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2009年8月14日、環球時報によると、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは13日、「北京市は河北省からの引水量をさらに増加することを検討している」などと伝えた。

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北京市周辺で降雨による水害が続いたが、これで同市の慢性的な水不足が完全に解消されたわけではない。「南水北調(南部の水を北部に引く)事業の延期が、深刻な水不足に悩む北京にとって大きな問題となっている」と指摘するのは、同市水務局の畢小剛(ビー・シャオガン)副局長だ。

北京市も節水や再生水利用に取り組んではいるが、それでも1700万人の同市民は隣接する省からの導水や地下水開発にも頼らざるを得ない。昨年10月以降、同市は隣接する河北省から3億立方メートルの水を引いた。華副局長によれば、「昨年の累計導水量は、当初計画を上回った」という。

河北省も水不足に直面していないわけではない。同省では「北京市民の水不足解消のために自分たちが犠牲になるのは仕方がない」と考える人々も多いが、このままいけば、同省からの不満が噴出する可能性もある。北京市の地下水の過度の採掘も指摘されており、地下水資源も計画的な備蓄が必要だとの声も上がっている。

同北京市水務局副局長によると、北京市の降雨地域にばらつきがあるため、長年にわたる干ばつが今年こそ解消されるかもしれないと誤解している市民も多いという。(翻訳・編集/SN)

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