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<レコチャ広場>鳩山代表が「靖国参拝しない」と明言、これを評価できない中国メディアの立場

Record China    2009年8月12日(水) 5時23分

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12日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、民主党の鳩山代表が靖国に参拝しないと明言したことについての中国報道を紹介した。写真は上海での歌舞伎公演。

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2009年8月12日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、民主党の鳩山代表が靖国に参拝しないと明言したことについての中国報道を紹介した。

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毎年、終戦記念日である8月15日が近づくと、首相や閣僚の靖国神社を参拝するか否かが注目されるが、今年は例年と違った空気が流れているように感じる。

麻生首相は今年も参拝しないことを明言した。民主党の鳩山代表も11日、海外メディア向けに記者会見を開き、首相に就任した場合の靖国神社参拝について、「私自身は参るつもりはない」と発言、これを中国の各メディアが次々と報じた。

新華社通信も11日、鳩山代表の「靖国神社に参拝しない」との発言をただちに報じ、鳩山代表は日中関係を極めて重視しており、「勇気をもって過去と向き合う」と述べたことを伝えた。

新華社は、歴史認識問題についても鳩山代表が「村山談話」を尊重すると発言したとも報じた。

中国各メディアは、鳩山代表の一連の発言をとりあげつつ、靖国神社参拝が外交問題であるとの見方を強く打ち出してはいるが、それらの記事からは、民主党が靖国参拝しないとの態度をとっていることを慎重に、注意深く評価するにとどめているように感じた。

その理由を考えてみた。

中国当局が、日本で政権交代が実現することを前提に新たな外交宣伝戦略を計画し、すでにそれを実行し始めているからではないだろうか。民主党が政権を握ることを視野に入れるなら、中国は、民主党の靖国参拝反対の姿勢を手放しで賞賛することはできないはずだ。民主党への肩入れや支持は、もはや野党としての民主党ではなく、日本政府そのものに対する態度となってしまうからだ。中国は、国内世論を背景に日本と戦い、勝ち取るべきものがまだまだ残っている。

民主党の岡田幹事長も靖国神社参拝に反対の姿勢を示したが、その理由は「A級戦犯合祀」だった。これは「A級戦犯を分祀した場合は参拝する」という発言に等しい。4日付けレコードチャイナ記事も、岡田幹事長が中国メディアに対して、「(中国が反発する)A級戦犯が祀られている靖国神社での参拝は行わない」としながら、チベット問題やウイグル問題については、「中国の国内問題で、内政干渉は行うべきではない」との見解を示したことを伝えている。

大いに問題あり、と言いたい。

ただ、自民党政権はましか、というとそうではない。自民党は日中関係を慢性的に不健全な状態に陥れた張本人であり、問題を先延ばしにすることしかしてこなかったのである。対中外交において数度訪れた転機を葬り去り、現在私たちがそのツケを背負わされている。自民党には民主党の対中政策を批判する資格はない。

今は何も見えなくとも、将来必ず何かが変わる。そう信じて、心して投票すべきだ。今、政権選びを放棄してはならない。無投票は「批判票」などではない。そんな批判票こそ、国益を省みず私益だけを求める者たちが歓迎してやまないものだ。

中国人は選挙権がないにもかかわらず、インターネット世論などを通して国策に大きな影響を与えている。日本人に選挙権など猫に小判だと言われないようにしたいものだ。

■「全人類の中国分析2」は中国ニュースを材料に、情報を正しく解読することの大切さを伝える、あるレコードチャイナ・ライターのブログ。Livedoor Blogに掲載。

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