<レコチャ広場>一時は600人生き埋め説も!猛威振るった台風8号、対応遅れた馬総統に批判強まる―台湾

Record China    2009年8月11日(火) 22時5分

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09年8月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、台湾南部を襲った台風8号の被害について取り上げた。対応が後手後手となった馬英九総統への批判が高まっているという。写真は高雄県甲仙郷。

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2009年8月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、台湾南部を襲った台風8号の被害について取り上げた。対応が後手後手となった馬英九総統への批判が高まっているという。

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同ブログの内容は以下の通り。

2009年8月8日より台湾南部では台風8号(モーラコット)の影響により大雨が続いている。11日、台湾内政部消防署の発表によると、現時点で38人の死亡、62人の行方不明が確認されたという。

高雄県甲仙郷小林村では少なくとも村民600人が土石流の生き埋めになったとも伝えられたが、11日付香港新浪網の報道によると、村民の多くは避難していることが明らかとなった。詳細な被害は今なお把握されていないものの、最悪の事態だけは免れたもようだ。しかし住宅の浸水や倒壊、橋梁及び堤防の破損、水道の寸断など各地で大きな被害が報告されており、台湾では600人以上の犠牲者を出した1958年の水害以来の規模になると報じられている。

今回の台風被害で評価を大きく落としたのが馬英九総統だろう。当初、これほどの大雨になるとは予想されておらず、軍の出動が遅れるなど後手後手の対応にまわった。思い出されるのが2005年に米国を襲ったハリケーン・カトリーナ。当時、休暇中だったこともあり対応が遅れたジョージ・ブッシュ大統領(当時)に批判が集中し、その後の支持率低迷に大きく影響した。11日、馬総統は総統府全スタッフに所得1日分を寄付させると発表したが、こうした対応で台湾市民を納得させることができるのか、注目される。

また市民の厳しい視線は企業にも向けられているようだ。11日付台海網によると、企業から寄付金の発表がないことにネットユーザーは怒りを募らせていたという。11日、台湾プラスチックは緊急記者会見を開き、2億台湾ドル(約5億 9000万円)の寄付を発表した。しかし四川大地震に対して寄付した4億台湾ドル(約11億8000万円)の半分という金額に不満を見せるネットユーザーもいる。ネットでは「わたしたちはあなたたちを注視している」との文章が出回り、「四川大地震や東南アジアの津波の救済には熱心だったが、今回の水害にはそれほどの熱意が見られない」と批判している。(筆者:chinanews)

■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者のブログ。『21世紀は中国の世紀』と言われその成長がもてはやされるなか、「このまますんなりと発展が続くとは思えない」と考え、スポーツにとどまらず中国関連の「気になるニュースをピックアップし」紹介している。FC2ブログに掲載。

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