現在は禁止方式の豊胸手術で、乳腺がんの発症相次ぐ=潜在患者数は30万人―中国

Record China    2009年8月6日(木) 1時46分

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3日、ポリアクリルアミド親水性ゲルを注入した豊胸手術後の副作用で体の異常を訴える患者が中国で続出。発がん性のある危険物質を注入した患者は全土で30万人にのぼるという。写真は問題の豊胸ゲル「奥美定」に関する訴訟。

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2009年8月3日、「今日早報」によると、ポリアクリルアミド親水性ゲルを注入した豊胸手術後の副作用で乳腺がんを発症するケースが中国で相次いで確認されている。このほかにも発熱や炎症、胸部の変形や潰瘍などの体の異常を訴える患者が国内で続出している。

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浙江省杭州市に住む劉さんは2日、浙江省人民医院で彼女の胸の中にあった豊胸ゲル「奥美定」と永久に「さよなら」した。7年前、25歳のときに前夫と離婚した劉さんは、「新たな幸せを見つけるにはスタイルも重要。胸の小さな女性は男性に好まれない」と考え、個人経営の診療所で思いきって豊胸手術を受けた。2年前、劉さんは別の男性と結婚し幸せな日々を送っていたが、妊娠準備検査で産婦人科医師から「注入法の豊胸手術を受けた女性は赤ちゃんに母乳を与えてはいけない」と言われ、さらに先月の検査では両胸に「奥美定」による炎症性の腫瘍が発見された。これを放置すると乳腺がんになる危険性があるという。

ポリアクリルアミド親水性ゲル(PAHG)を材料とする「奥美定」が中国に導入されたのは1997年。中国で「奥美定」による豊胸手術を受けた人は30万人に上ると言われる。人体に影響を及ぼすとして、中国政府は2006年4月に「奥美定」を使用禁止にしたが、胸に注入されたゲルの摘出は非常に困難だという。浙江省人民医院乳腺外科主任の張静霞(ジャン・ジンシア)医師は「2006年の使用禁止からこれまでに当院では25例の豊胸ゲル摘出手術を行った。2例は子供を産むためで、23例はすべて豊胸ゲルによる炎症。うち2例はすでに乳腺がんを発症していた」と説明した。(翻訳・編集/本郷)

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