2009年8月1日、長江沿岸で内陸に位置する重慶市は別名「山城(山の街)」と呼ばれ、起伏のある地形で知られているが、そんな地勢を反映してか、スパイダーマンばりに崖をよじ登って自宅へ出入りする市民が存在するという。中国国営テレビ局・中央電視台(CCTV)の報道を中国新聞社が伝えた。

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高さ10数メートル、垂直方向にそびえる崖の上に立つ集合住宅。300〜400世帯が入居しているというが、ここに自宅を構える住民の一部は、崖の真下からロープを伝って出入りしている。もともとこの場所には石段が設置されていたが、周辺の開発工事に伴って撤去されてしまい、新しい石段が300mも離れた所につくられたために、一部の横着な住民は危険を顧みず「スパイダーマン」への道をたどったという訳だ。しかも、「スパイダーマン」は日々増え続けているという。

集合住宅の住民委員会は「危険行為」としてこれを阻止しようとするが、従う住民は皆無という。「新しい石段を設置する際に、なぜ住民への気遣いを示せなかったのか？」と反発している。(翻訳・編集/愛玉)