中国、20年までに高速鉄道3万キロ、大都市カバー率80%へ―中国メディア

人民網日本語版    2018年1月5日(金) 21時10分

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写真は12月6日、西安北駅から南に向かって出発する高速鉄道車両D4251号。西安と成都を結ぶ高速鉄道が正式に開通した。

中国では「四縦四横」の高速鉄道網の建設が計画より早く進み、運営がスタートしているが、今後数年、さらに遠い将来、中国ではどのような鉄道網を体験できるようになるのだろう?中国鉄路総公司共産党組織委員会の書記を務める陸東福(ルー・ドンフー)総経理は2日、北京で開催された業務会議でその青写真を描いた。中国新聞網が伝えた。

陸総経理によると、2018年、チケットのオンライン予約サービスの提供、電子チケットの導入を検討し、高速鉄道網とインターネットを組み合わせたサービスを構築したい計画だ。また、20年までに、高速鉄道の営業距離を約3万キロ、大都市のカバー率を80%以上にまで引き上げ、35年までに最先端の整備された現代化鉄道網を構築したい考えだ。

■17年に「四縦四横」が前倒しで完成

17年の鉄道業務を振り返り、陸総経理は、「鉄道建設は秩序立てて進められており、3038キロの建設が新たに始まった。『四縦四横』は計画より早く完成し、運営が始まった」と成果を強調した。

17年末の時点で、中国全土の鉄道の営業距離は計12万7000キロに達し、うち高速鉄道は2万5000キロと、世界の高速鉄道の66.3%を占めるようになった。また、鉄道の電気化率、複線化率はそれぞれ、世界1位と2位になっている。

中国の新型高速鉄道列車「復興号」が時速350キロでの運行を実現したことは注目に値する。蘭渝鉄道(甘粛省蘭州市−重慶市)、西成高速鉄道(陝西省西安市−四川省成都市)が開通し、秦嶺山脈、巴山に囲まれた盆地から成都への道は古代から「難所」とされてきたものの、それが解決された歴史的成果となった。

その他、オンラインでのチケット販売が全体の70%を占めるようになり、徹夜で長蛇の列を作って列車のチケットを買うという光景は過去のものとなった。

■18年にオンライン予約提供へ、鉄道網とインターネットを組み合わせる

18年について、陸総経理は、「交通強国、鉄道リーダーになるための第一歩の年となるだろう」とした。

今年、中国全土で鉄道に投じられる計画の固定資産額は7320億元(約12兆6469億円)で、うち国家鉄道が7020億元(約12兆1286億円)だ。新たに建設が始まる鉄道は4000キロで、うち3500キロが高速鉄道だ。

重点的に進められる業務について、陸総経理は「高速鉄道成網の効率を発揮させ、『復興号』の運行範囲を拡大させ、高速鉄道の旅客輸送の分野の主力軍としての役割を強化する」と説明した。

また、サービスレベルの向上について、陸総経理は「チケットのオンライン販売システムの機能を強化し、オンライン予約サービスの提供、電子チケットの導入を検討し、農村地域でのチケット販売を推進したい」とした。

その他、オンラインでの食事予約やオンラインでの商品販売、ホテルなど、旅行と関係のある業務との連携を積極的に展開し、駅や車内でのWi−Fiサービス、「高速鉄道+シェア自動車」などのプロジェクトの推進を加速させ、高速鉄道網とインターネットを組み合わせたサービスを構築する計画だ。

■20年までに高速鉄道の大都市カバー率を80%以上へ

陸総経理は報告の中で、「昨年10月に中国共産党第19回全国代表大会が開催され、社会主義現代化国家の全面的な建設の新たな旅路が始まった。まず、率先して鉄道の現代化を進めなければならない。20年までに、合理的な配置で、広範囲をカバーし、効率が良く、便利で、機能が整い、世界で最も現代化された鉄道網と高速鉄道網をほぼ完成させ、その他の交通機関と効果的に結び付け、融合を深化させなければならない。中国全土の鉄道営業距離を約15万キロにし、人口20万人以上の都市をほぼカバーさせたい。うち、高速鉄道は約3万キロにし、大都市のカバー率を80%以上にしたい」と語った。

そして、「上記の目標達成を基礎に、20年以降も努力を続け、25年までに鉄道網を約17万5000キロ規模に拡大させ、うち高速鉄道を約3万8000キロにしたい。35年までには、最先端の整備された現代化鉄道網を完成させたい」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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