<偽造紙幣>ニセ札村の内情に変化、製造から販売まで家内工業で一手に=摘発に困難も―広東省

Record China    2009年7月28日(火) 19時30分

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27日、「ニセ札の村」として有名な広東省陸豊市華美村を中心とした同省のニセ札犯罪重点警戒地域では、事件への関与の仕方などに変化が見られるという。写真は09年6月、河南省で摘発された偽造紙幣。

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2009年7月27日、「ニセ札の村」として有名な広東省陸豊市華美村を中心とした同省内の偽造紙幣犯罪重点警戒地域では、事件への関与の仕方などに変化が見られるという。広西電視網が伝えた。

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華美村は人口約5700人の小さな村。1999年、この村にあった拠点が摘発され、ニセ札約254万元(約3556万円)が押収された。続く同年秋、同村の出身者が総額6億4100万元(約89億7400万円)に上るニセ札事件に関与したとして逮捕され、同村は「ニセ札の村」として全国で一躍有名になった。同村では98年以来、ニセ札製造に関与した罪で49人が逮捕され、うち2人が銃殺刑に処された。

こうした地域では今や、ニセ札事件への関与方法にも大きな変化が見られる。10年前には他地区から仕入れた偽造紙幣の販売・運送が中心だったが、次第に小規模な内職工場を持って製造にかかわるようになり、現在では1つの拠点で偽造紙幣製造から運搬・卸し・小売まで全てをカバーできるようになっているという。

広東省公安局の担当者は「拠点の多くは家族・親戚による家内工業で行われており、中には人手不足から子供を退学させて手伝わせているところもある。しかし、犯罪であることも意識せず、ただ黒幕の指示通りに働く彼らの稼ぎは非常に少なく、家族総出で徹夜して働いても1日200〜300元(約2800〜4200円)程度で、罪の重さに比較して割に合わない」とコメントしている。

また、ニセ札事件が減らない原因のひとつとして、最近の重刑回避の傾向を挙げる関係者もいる。同省汕尾市を例に取ると、偽造紙幣関連事件で死刑判決を受けた者は99〜04年が39人であるのに対し、04〜09年は1人しかおらず、犯罪者への見せしめ効果が効いていないと指摘する。

一方で、ニセ札作りの生産拠点が地方へ拡散し、従来の犯罪重点警戒地域では卸し・販売のみを担当する傾向も顕著で、摘発が一段と難しくなっているという。(翻訳・編集/HA)

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