中国にはなぜ独自ブランドがないのか?―米メディア

Record China    2009年7月21日(火) 14時22分

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19日、中国は「世界の工場」と呼ばれているのに、なぜ独自ブランドがないのか?メイド・イン・チャイナの商品は身の回りにあふれているが国際的ブランドが少ない原因を米誌が分析した。写真は深センの電子部品工場。

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2009年7月19日、米ニューズウィーク誌はこのほど「ブランドを持たない巨人」と題した記事で、独自ブランドを持たない中国経済の弱点を浮き彫りにした。環球時報が伝えた。

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あなたは華為(ファーウェイ)という中国企業をご存知だろうか?元人民解放軍兵士が1988年にわずか4000ドルの資本金で設立したこの企業は、昨年の全体収益は何と前年比43%増の180億ドル超。アップルグーグルトヨタなどと並んで「ビジネスウィーク」誌の最新の「世界に最も影響を与えた企業トップ10」にも選ばれた。これほど優秀な企業なのに、その名を知っている人は少ない。なぜなら華為の優れた製品はすべて外国企業に買い取られ、そこから全世界に販売されているからだ。同社のネットワーク機器や電話交換機は全世界で10億人のユーザーを有する。つまり地球上で6人に1人が知らず知らずのうちに華為製品を使用している計算になる。中国指導者が頭を抱える問題がここに存在するのだ。

「世界の工場」と呼ばれていた中国だが、金融危機などの影響で外国企業は製造拠点をより安価な労働力を提供するベトナムに移しつつある。これを重く見た温家宝首相はこの3月、高価な値段でも消費者が納得して支払うほど高品質の中国ブランドを開発するよう指示。4月には「金融危機は中国にとって新市場開拓のチャンス」と発言し、海外市場進出を目指す企業に対し大規模な貸付をするよう国有銀行に命じた。

中国に国際的なブランドが存在しない理由は、自社製品の開発に力を注いでいないことにある。知的財産権の保護意識が足りず、新技術や発明はすぐに盗用されてしまう中国では、新製品の開発に巨額の資金を投じることはリスクが大きすぎるのだ。また、中国ブランドに対する不信感も海外市場獲得の大きな障害になっていると言えよう。(翻訳・編集/本郷)

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