2009年7月19日、中国新聞網によると、四川省水土保持生態環境験測センターの趙芹（ジャオ・チン）氏は18日、1年前に発生した四川大地震によって起こった水土流出と土壌浸食による経済損失は500億元（約6882億円）を超えると発表した。

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中国民政部など5部の委員会が公開した「●川地震災害範囲評価結果」（●はさんずいに文）によると、大地震により同省の20以上の市の139の地域が被災、被災地総面積は29万3800平方キロメートル、同省全面積の60．67％に及んだという。

ある統計によると、地震により同省の28万5900ヘクタールの水土を保持する施設が損壊し、穀物生産量は10〜20％減少した。地滑りは9300か所、土砂崩れは5500か所以上で発生、さらに1200か所以上で土石流が発生、2600か所以上の斜面が不安定になり、104のせき止め湖ができた。地震によって発生した土砂・土石流は数十億トンにもなるという。

趙氏は、土砂が河川の下流にたまり、被災地の水資源や生態環境に影響しており、住民の生命の安全に大きな脅威となっていると報告した。（翻訳・編集/津野尾）