Record China 2009年7月17日(金) 21時57分
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14日、中国語研究者でコラムニストでもある丁啓陣氏が個人ブログで、日中両国のトイレ文化の違いについて語った。写真は北京オリンピック公園に設置された公衆トイレ。
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2009年7月14日、中国語研究者でコラムニストでもある丁啓陣(ディン・チージェン)氏が個人ブログ「丁啓陣的個人中心」で、日中両国のトイレ文化の違いについて語った。
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中国人にとって「男女混浴」「女体盛り」など、一部の日本文化は理解に苦しむところがある(作者注:実際は中国に類似のものが存在しないとは言いきれないが)。これらの現象を「変態」という一言で片づけようとする向きも多いが、我々を取り囲む一切の事物には理由や背景、それぞれのロジックが存在するものである。文化風俗の差異は単に習慣上の違いなのであり、どんなに不可思議な事柄でも、慣れればそれは常態化する。つまり、日本人の目から見れば、中国文化の一部(我々中国人にとってなんということのない事柄でも)だって到底理解できず、それこそ「変態」と非難したくもなるのだ。
わたしの知る限り、あるいは聞く限り、日本人は「トイレ」に対する並々ならぬこだわりをもっている。どんなに粗末な公衆トイレもたいていは水洗式であり、無料のトイレットペーパーや手洗いのシンクを備えている。衛生面はもちろん、プライバシーにも配慮されている。多くの日本人、とくに女性は排泄音を他人に聞かれることを恥とするが、消音器を装備した公共トイレも少なくないのである。自動水洗システムやパウダールームつき、などというものもある。
だから、日本人が中国を訪れると、とにかくトイレにびっくりするのである。北京や上海のような大都市ですら、「外観は問題なくとも内側にはカルチャーショックが満載」といった公衆トイレが存在する。
1)個室のドアがない。おまけに外向きに座って用を足すよう便座が設置されており、大事な部分は他人に丸見えとなる。
2)たとえドアつきの個室でも、鍵をかけずに用を足す人が多い。誰もいないと思ってドアを開ければ、中国人民と「ニイハオ」(コンニチワ)してしまうことになる。
3)多くの人々が用を足しながらかしましいおしゃべりに花を咲かせている。まるでリビングでくつろいでいるかのように。
4)「ボットン式」のトイレもまだ多い。
5)水の出ない蛇口も珍しくない。
6)トイレットペーパーは課金制が主流。
南部の農村などに行けば、完全露天式のトイレがあるなど、もっとディープなトイレにお目にかかることができる。中国の国土は日本よりずっと広い。トイレの種類だってずいぶんと豊富だ。そういった面で、中国人は“見識が広い”とも言えるかもしれない。一方で当然、「日本の清潔で快適なトイレを中国も見習わなければ」との思いもある。(翻訳・編集/愛玉)
●丁啓陣(ディン・チージェン)
63年浙江省生まれ。山東大学卒。過去に北京外国語大学中国語学科国際交流学院中国語学部主任などを務め、マカオやソウルでも教職経験を持つ。専門分野は中国語音韻学、中国古代文学。コラムニストとして著書多数。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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