<ウイグル暴動>「暴徒は突然現れた」被害者が見た暴動―新疆ウイグル自治区ウルムチ市

Record China    2009年7月8日(水) 6時56分

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2009年7月7日、新華網は、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の暴動の被害者、目撃者の証言を掲載した。市民の多くは今なお不安と恐怖のさなかにある。写真は事件の推移を説明する図。

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2009年7月7日、新華網は、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の暴動の被害者、目撃者の証言を掲載した。

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「暴徒は夜7時半ごろ突然現れました。……全部で5人です」とスーパーの女性オーナー・劉傑(リウ・ジエ)さんは語った。「やつらは棚をひっくり返し瓶を割り、それから放火しました。」当時、劉氏と100人以上の学生はスーパーの地下室に隠れていたという。炎と煙に追い立てられて庭へと逃げ出したが、それでも店の外に出ようとする者はいなかった。「ただただ怖かった」、劉さんは泣きながら話した。

日付が変わった6日午前2時、警察の到着を知った彼らは大声で「助けて」と叫び、ようやく救出されたという。通りに出るとあたりには人間がごろごろと倒れ、血で染まっていた。「通りではバスが5台、車が4台燃えていました。運転手1人が行方不明です」と話す劉さんの手足は灰と土で真っ黒だった。事件後、彼女のスーパーは廃虚となった。被害額は90万元(約1250万円)を超える。

6日、新華社記者は自治区人民病院を取材した。同院は市最大の病院の一つ。負傷者291人が治療を受けており、うち17人が死亡した。王発省(ワン・ファーション)院長によれば、負傷者には漢民族、ウイグル人のほか、回族、カザフ族らその他の少数民族も含まれるという。特に頭を負傷した者が多い。

同院の集中治療室(ICU)では20人以上の重傷者が治療を受けている。全員昏睡状態にあるという。そのうちの一人、16歳の朱海峰(ジュー・ハイフォン)くんは43中学の生徒。下校中に襲撃され負傷した。頭部を殴打され昏睡状態にある。朱くんの両親が病院で息子を見つけた時、顔を見てもわからないほどの状態だった。

7日現在、ウルムチ市はなお不安と恐怖に包まれている。多くの店舗はシャッターを下ろしたまま。仕事を休んだ市民も多い。一部では混乱やデモが続いているとも報道されるなか、人々の不安はいささかも減じてはいないようだ。「混乱は本当に収まったのでしょうか?」ある市民が洩らした言葉は皆の気持ちを代弁するものとなった。(翻訳・編集/KT)

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