<海唐公司特別提供・中国PR業界の動態>金融危機、PR業界には第二の春、広告業界へは冬をもたらす

Record China    2009年7月6日(月) 16時51分

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2日、中国広告業界の売り上げが過去10年来で最低となり、これを受けて多くの広告主が広告形態をPRイベントやニュースリリースにシフトしていることがわかった。写真は海唐PR会社の職員。平均年齢25歳、ともにやる気のある精鋭が集っている。

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2009年7月2日、09年第1四半期の中国広告業界の売り上げは、前年同期比わずか2%増にとどまり、過去10年来で最低となったことがわかった。中国のPR会社・海唐宋元公関顧問有限公司の社長、段志敏(ドアン・ジーミン)氏の分析を南方週末が伝えた。

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昨秋来の金融危機のあおりを受けて、多くの広告主がコスト削減のため、広告形態をPRイベントにシフトしているという。中国の大手調査会社・CTR市場研究の統計によると、今年5月末までに、国内のPRイベント市場は42.5%の成長を見せているという。

これらPRイベントやニュースリリースによる広告活動は、低コストで大きな効果が得られるものとして多くの企業が注目しているものと思われる。「ニュースこそ最良の広告」との概念が各企業に浸透し、中国のPR業界は第2の高度成長期を迎えているようだ。

中国国際公関協会の08年度の調査では、国内トップ20の広報企業がPRコンサル業務・PR代行業務を主要業務としている。うち、35%の企業がコンサル業務を、45%が代行業務を主軸に据えていることがわかった。

メディアを取り囲む環境が世界的に激変を迎え、紙媒体がネット媒体など電子媒体にとって代わる中、国内では新たなPR戦略や関連技術を提供する広報企業が雨後の筍のように出現している。例えば、ネット上に流布したマイナス報道を駆逐するなどのサービスまで登場しているという。

しかし08年、中国のPR業界は総売上げ140億元(約1955億4300万円)にとどまった。世界最大のメディア集団オムニコム・グループの同年の売上げが、第一4半期のみで20億5000万ユーロ(約2734億4300万円)だったことから比較すると、中国のPR業界にはまだまだ成長の余地があるということがうかがえる。(翻訳・編集/愛玉)

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