中国系の職探し、英・伊系に比べ極めて困難=人種差別は明らかと調査担当者―豪州

Record China    2009年6月21日(日) 12時15分

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2009年6月19日、ポータルサイト・奥尺網によると、オーストラリア国立大学のアンドリュー・リー教授は同国での求職には深刻な人種差別があることを解明した。写真は2007年、オーストラリアの華人商店。五輪招致成功6周年を祝っている。

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2009年6月19日、オーストラリアの中国語ポータルサイト・奥尺網によると、オーストラリア国立大学のアンドリュー・リー教授は同国での就職戦線には深刻な人種差別があることを解明した。中国新聞網が伝えた。

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リー教授が実施した調査は以下のとおり。

ブリスベン、シドニー、メルボルンで4000通もの虚偽の履歴書を会社に送付した。履歴書の名前は中国系、イタリア系、アボリジニー系、中東系などに分かれている。学歴はオーストラリアの高校卒業に統一されており、差別の実態を解き明かすことを目的としている。

その結果は驚くべきものだった。面接に行き着くまでに必要な履歴書の数は英国人系の名前を1とした場合、中国系ならば1.68、中東系ならば1.64、アボリジニー系ならば1.35、イタリア系ならば1.12通が必要になる。

1回目の面接から2回目の面接に進める可能性も顕著な差が見られた。英国人系は35%が2回目の面接に進めたのに対し、イタリア系は32%、アボリジニー系は26%、中東系は22%、中国系は21%という結果になった。

米国でも同様の調査が実施されたことがあり、アフリカ系の名前の場合には英語系の名前と比べ平均1.5倍もの履歴書を出さなければ面接にたどりつけないことが明らかとなっている。米国の調査結果とオーストラリアの結果を比較すると、後者の人種差別がより深いとも解釈できる。(翻訳・編集/KT)

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