Record China 2009年6月13日(土) 17時28分
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12日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、新型インフルエンザ対策について、中国は香港からその成熟した態度を学ぶべきだと提言した。写真は休校となった香港の児童ら。
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2009年6月12日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、新型インフルエンザ対策について、中国は香港からその成熟した態度を学ぶべきだと提言した。
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以下は同ブログより。
■<新型インフル>香港全域で幼稚園・小学校2週間休校に―政府発表
記事によると、11日に香港で新型インフルエンザの集団感染が発生、感染源の特定ができないことから、12日、香港政府はすべての幼稚園と小学校・特殊学校などについて、休校措置をとったという。
3日から11日まで、出張と休暇を兼ねて香港に滞在していた私は、今回の集団感染をテレビの報道で知った。だから、今回の措置については予想はできた。「集団感染の感染源が特定できないから学校を休校にする」これは非常に常識的で明快な判断だと思う。
中国本土でもここ数日、急速に感染者が増えているという。中国本土で爆発的に感染者が増加する事態になれば、香港のような措置では、感染を抑制することは不可能だろう。その場合は難しい対応を迫られることになるが、中国政府に「常識的な判断」ができるかどうかが鍵になると私は見ている。
常識的な判断をするために欠かせないのは、「成熟」だ。成熟した人間とは、自分の欲望をコントロールでき、自分の弱点と向き合うことができ、他者を配慮できる人間だと私は考える。それは国家も同じだ。新型インフルエンザ対策において、中国政府がもし、情報を完全に公開せず、面子を重んじるあまりに他国の援助を求めることをしないならば、それは「中国は大人の国家ではない」という公言と見なされるだろう。
中国は自国のかかえている問題を認めることを恐れないでほしい。弱さを認めることは、敗北を意味しない。自分に自信ある者は、ありのままの自分をさらけ出すことができ、自信のない者は、本当の自分を隠して強がってしまう。成熟した人間の自信は、誰かに愛され、受け入れられるという経験を重ねることによって、育まれると言われる。今の中国に本当に必要なのは、近隣諸国からの尊敬ではなく、好意ではないだろうか。
日本が香港と共有できる常識的判断についての基準は、一朝一夕に生まれたものではないことを忘れてはならない。
■「全人類の中国分析2」は中国ニュースを材料に、情報を正しく解読することの大切さを伝える、あるレコードチャイナ・ライターのブログ。Livedoor Blogに掲載。
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