じん肺や中毒などの「職業病」、2008年は1万3000件超―中国

Record China    2009年6月12日(金) 9時36分

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9日、中国衛生部は2008年に中国で新たに確認されたじん肺や中毒などの職業病が1万3744件に上ったと報告した。写真は安徽省の採石場。

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2009年6月9日、新華社(電子版)によると、中国衛生部が同日発表した「2008年全国職業衛生監督管理工作情況」の中で、2008年に中国で新たに確認された職業病が1万3744件に上ったと報告した。職業病病例が多い業種の上位3位は炭鉱業、有色金属関連、建設業だった。

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報告によると、職業病の発症情況はなお厳しいものがあり、特に以下の3点が指摘された。一つめは、じん肺の発症数が多く、発症にいたるまでの勤続年数が短くなっていること。2008年に新たにじん肺を発症した人の割合は全職業病のうち78.79%にも達している。さらに、発症までの勤続年数は平均17.04年と2007年に比べ2.35年短くなっており、10年以下の発症例は3420件あった。

二つめは、職業中毒の発症が職業ごとに集中していること。急性職業中毒では一酸化炭素、塩素、硫化水素中毒が最も深刻で、化学工業、炭鉱業、冶金業に集中している。慢性職業中毒では鉛及び鉛化合物、ベンゼンや二酸化炭素中毒が比較的多く、有色金属、機械、化学工業に集中している。

三つめは、中小企業において職業病の発症が増えていること。特に、2008年は慢性職業中毒の69.85%が中小企業に集中していた。

統計によると、粉塵、石綿(アスベスト)、有機溶剤など職業病を発症させる物質を扱う企業は全国で11万社余り。建設プロジェクトは7261件、衛生技術を提供する組織は861あった。中国衛生部は職業病に対する予防措置の徹底を各部門に要求するとともに、特に粉じんや鉛、カドミウムを取り扱う中小企業に対策を求めた。(翻訳・編集/小坂)

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