中国で米ドルが不人気に?=両替を制限するホテルも―ロシアメディア

Record China    2009年6月11日(木) 6時31分

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8日、環球時報によると、3日発行のロシア誌「論拠と事実」に、中国で米ドルが歓迎されなくなったとの記事が掲載された。写真は米ドルを題材にしたアート。

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2009年6月8日、環球時報によると、3日発行のロシア誌「論拠と事実」に、中国で米ドルが歓迎されなくなったとの記事が掲載された。経済不況のあおりから、米ドルは不安定要素を含むと考えられており、これまでとは異なり、歓迎されざる外貨へと変化したようだ。

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中国に出張に出たある男性は、両替しようと5枚の100ドル札をホテルのカウンターに出した。すると、ホテルの担当者は「1日に換金できるのは300ドルまで」と答えた。理由を尋ねたところ、「ドルは不安定だから」と答えたという。時には換金が200ドルまでに制限されることもあった。

これまで、中国にとって米ドルは重要な外貨であった。というのもアメリカこそが中国製品の最大の消費国であったからだ。しかし現在、中国は内需拡大に転換、国内での米ドルの使用量も減っているという。

中国の人民元は自由兌換貨幣ではない。ロシア・ルーブルは2006年に自由兌換貨幣に変わった。このため、多くの投資家が大金をロシアに流した。しかし、ここ二年でロシア・ルーブルは50%も価値を下げた。中国の人民元はその性質上、なおも米ドルに対し価値を上げている。

タクシーに乗るにも買い物をするにも、中国ではまだ米ドルをそのまま使える場所は少ない。空港の免税店も人民元表示がほとんどだ。上海でメディアに携わるある外国人によると、中国では現在、貿易の支払いもドルではなく人民元で行うケースが増えているという。(翻訳・編集/小坂)

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